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第9節 『電影少女』
| 作者名 |
桂正和 |
| 連載期間 |
1989〜1992年 |
| 単行本巻数および出版年 |
全15巻・1989年初版 |
| ジャンル |
恋愛マンガ |
【作品紹介】 (1)
あらすじ (2)
主な登場人物 (3)作品への反響・主な支持層など
(1) あらすじ
この物語の主人公、弄内洋太(もてうちようた)は高校1年生(図3-9-1)。洋太は同級生の早川もえみが好きだったが、ある日もえみは洋太の親友、新舞貴志(にいまいたかし)が好きだということを知り、失恋する。
その夜、洋太は「GOKURAKU」という不思議なレンタルショップを見つける。そこで1本のビデオテープを借り、帰宅後再生してみると、ビデオの中から天野あいと名乗る「ビデオガール」が現れた。
もえみに失恋したのも束の間、洋太は仁崎伸子に告白され、彼女とつきあうことになる。一方、洋太の恋を「応援する」ことが仕事であるはずのあいは、次第に洋太に惹かれていった。しかし、ビデオガールは人を愛することなど許されておらず、あいを造った「ビデオガールの追跡者」から追われることとなる。
物語終盤、あいを愛していることに気づいた洋太は、彼女を人間にするために「ビデオガールの追跡者」と戦う。そしてついに、あいは人間として生まれ変わることができたところで物語は幕を閉じる。
この作品では、ビデオガールを造った「GOKURAKU」の男の名前が不明であるため、ここでは彼を「ビデオガールの追跡者」と名づけて説明したい。
(2) 主な登場人物
主人公の洋太のほか、親友の貴志、同級生のもえみ、後輩の伸子、そして、ビデオガールのあいを含む計5人がおもな登場人物である。
<弄内洋太> この物語の主人公。傷ついた他人の姿を見て自分が代わりに涙するという、真面目で心優しくピュアな少年。将来の夢は絵本作家。無器用な性格ながらも、相手を傷つけまいと常に必死に考え行動する。
<天野あい> 洋太をなぐさめる可憐なビデオガールのはずが、故障したビデオデッキで再生されたため、性格・体型共に男っぽくなった。しかし、「お前のいいトコみーっけ」と言っては、洋太を励ます優しさをもっている。
<早川もえみ> 洋太の同級生。おしとやかだが芯の強い美少女。はじめは貴志のことが好きだったが、次第に洋太に惹かれていく。
<仁崎伸子> 一途でひたむきな少女。洋太の中に別の女性がいることに気づくが、洋太をふりむかせようと一生懸命アプローチする。
<新舞貴志>
洋太の親友。洋太とは対照的に、女の子から人気があるかっこいい男性として描かれている。一度はもえみとつきあうが、結局二人は別れる。
(3)作品への反響・主な支持層など 『電影少女』は、80年代末から90年代初頭にかけて『少年ジャンプ』で大ヒットした恋愛マンガである。愛をテーマに、等身大の男子高校生像をストレートに描いたこの作品は、絵柄のかわいらしさやエロティックなシーンも受けて男子中高生の間で大ヒットする。また、繊細な心理描写は恋愛マンガとして多くの女性の共感をよび、男女を問わず思春期の若者たちの間で支持された。『電影少女』は、少年誌における恋愛マンガの代表作となっている。

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